ここはネルフ内、リツコの研究室。

 ミサトとリツコが話し合っている。

 「ねぇ、ミサト」

 「ん、何、リツコ?」

 「私達の登場も随分と久し振りね」
 
 「そうね。連載が終了したのが2001年3月だから、約一年と九ヶ月振りね」

 「もうそんなに経ってるの。時の経つのは早いわね」

 「何おばさんみたいな事言ってるのよ」

 「んまっ失礼な! おばさんじゃなくて、おねえさん!

 「……それ作品が違うわよ。しかも混ざってるし。も~リツコったらすっかりハマ
 っちゃって」

 「ミサトもね」

 「まぁね~。シンちゃんがバイトで声優やってるんだから見ないわけにはいかないっ
 しょ。それにしてもシンちゃん、いくら顔が女性っぽいからって、まさかお姫様役を
 やるとは思わなかったわね~。アレ見た人が声の正体知ったらひっくり返るんじゃな
 いかしら?」

 「シンジ君の隠れた才能ね」

 「で、なんか話が本題とズレてる気がするけど……私達がなぜ登場したのか説明し
 なくていいの?」

 「そうそう、本題を忘れていたわね。私達がここに出たという事は、つまり……」
 
 「待望の新作完成!?

 「……残念ながらそれはないわ」

 「何よそれ、せっかく予告編て書いてるから期待したのに。じゃ今回の作品は一体何
 なのよ?」

 「三年前の夏に出た同人誌に載せるために投稿した作品らしいわよ」

 「なるほど。今まで同人誌を買った人しか読めなかった作品を公開するわけね」

 「そういう事ね」

 「で、それだけなの? いくら総本山がリニューアルと称してDVD-BOXや主題歌
 を再発売するからって、それに便乗して過去作品の公開だけじゃ芸がなさすぎじゃ
 ない?」

 「仕方ないわよ。作者がギャルゲーばかりやって全然執筆しようとしないんだから。
 その辺も含めて、作者の最新の状況を『後書き』に書いてもらうつもりよ。それと、
 今回の公開は当初から年末予定だったので、スケジュールはシナリオ通りよ。
 総本山のリニューアル発表の便乗ではないので誤解のないように」

 「本当かしら? 怪しいわね~~~」

 「さぁさ、いつまでも世間話ばかりしてると副司令からお小言が飛んでくるわよ。
 さぁ仕事仕事。で、本題なんだけど、シンジ君とレイの間に何かあったの?」

 「いきなり本題に入ったわね。何かあったってどういう事? あ、ひょっとして、
 この前の精密検査の時、レイの身体に一目で分かる変化が見つかったとか?」

 「そうじゃないわよ」

 「じゃあどういう事よ?」

 「それは、来週のお楽しみ。あの鬼編集者が予告で全て教えるわけないじゃないの。
 今までの予告編見たらそれくらい分かるでしょ」

 「……あんた、ブランク長くてもやっぱりね」


 という事で、


 新世紀エヴァンゲリオン-if-

 他所投稿作品集 弐 「レイ、告白大作戦!


 前編 2002年12月18日(水)
 後編 2002年12月25日(水) 公開!


 [前 編]を読む

 [後 編]を読む

 [もどる]