「……変わった味だけど美味しいわよ」
そう言って、更にお菓子に手を伸ばそうとした時……。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「ア、アスカっ!?」×2
「ああぁぁぁぁぁっっ…………」
アスカは声にならない悲鳴を上げた後、意識を失った
「アスカ! アスカ! しっかりしてよ! アスカ!!」
「アスカ! どうしたの!? 目を覚ましてよ! アスカ!!」
しかし、いくら呼んでも叫んでも、アスカは目を覚ます気配は無かった。
・
・
・
「……アスカ! アスカ!!」
「ん? ん~……」
「ようやく目覚めたの? アスカ」
「ん……何だ……シンジなの?」
「何だとは何だよ! こうして僕が起こしに来てるのに、それが幼なじみに
捧げる感謝の言葉かい!?」
「……うるさいわねぇ……。とにかく私は眠いんだから、もう少し寝させなさい
よ……」
「なに甘えた事言ってんだよ! もう、さっさと起きてよっ!!」
そう言ってシンジはアスカの布団を無理矢理引っ剥がす。
「あ! アスカ・・・その……」 真っ赤
「え……?」
そう言ってアスカはシンジの視線の方を向く。アスカは寝ているうちに寝間着の
ボタンが外れたらしく、下着が露出していた。
「………………」
しばらくの沈黙……後。
「あ゛ーーーっ! エッチバカ変態! 信じらんないっ!!」
パチーーーン!!
哀れシンジ、左頬に立派な手形マークが入ってしまった。
「アスカがいけないんじゃないか! そんな格好で寝てるから!!」
「何ですってぇーーーっ!?」
パチーーーン!!
哀れシンジ、左右の頬に手形マークが入ってしまった。
そして二人は学校へ向かう。
「そう言えば今日、転校生が来るらしいわね」
「そうだろうね。ここも来年は遷都されて首都になるからね。これからもどんどん
人が増えると思うよ」
「どんな人かなぁ……ま、私はシンジ以外の男には興味ないけどね」
「え? ア、アスカ……」
「あ……。ほ、ほら! 時間無いから急ぐわよ!」
アスカは慌てて話題を逸らす。
「ほらシンジ! 何トロトロしてんのよ! 先に行くわよ!!」
「あ! アスカ前見て! 前!!」
「え? ……ああぁぁぁぁぁっ!」
どっかーん
「ア、アスカっ!?」
アスカは勢い余って電柱に激突して、そのまま気を失ってしまった。
「アスカ! アスカ! しっかりしてよ! アスカ!!」
しかし、いくら呼んでも叫んでも、アスカは目を覚ます気配は無かった。
・
・
・
「……アスカ! アスカ!!」
「ん? ん~……ここは?」
「あ、アスカ! 何か悪い夢でも見てたの? うなされてたけど」
「ヒカリ……。あれ? シンジは?」
「え? シンジって誰?」
「ヒカリ~私相手に冗談はやめてよ」
「え? シンジなんて名前、私知らないわよ」
「…………」
「やっぱりアスカ、悪い夢でも見てたのよ。今日はもう休んでた方がいいわ」
『……じゃあ、今までの事は、全部私の夢? いや、そんな事はないわ。
シンジもレイも、もちろんこの私も、確かにいるもの』
そう、あなたの心の中に……。
これは4月1日更新用に作成したものです(^^;