新世紀エヴァンゲリオン-if-

 第十部 ニセBパート


 ニセモノではなくホンモノを早く読みたい!


 「……変わった味だけど美味しいわよ」

 そう言って、更にお菓子に手を伸ばそうとした時……。

 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!


 「ア、アスカっ!?」×2


 「ああぁぁぁぁぁっっ…………」

 アスカは声にならない悲鳴を上げた後、意識を失った

 「アスカ! アスカ! しっかりしてよ! アスカ!!

 「アスカ! どうしたの!? 目を覚ましてよ! アスカ!!

 しかし、いくら呼んでも叫んでも、アスカは目を覚ます気配は無かった。


 ・
 ・
 ・


 「……アスカ! アスカ!!」

 「ん? ん~……」

 「ようやく目覚めたの? アスカ」

 「ん……何だ……シンジなの?」

 「何だとは何だよ! こうして僕が起こしに来てるのに、それが幼なじみに
 捧げる感謝の言葉かい!?

 「……うるさいわねぇ……。とにかく私は眠いんだから、もう少し寝させなさい
 よ……」

 「なに甘えた事言ってんだよ! もう、さっさと起きてよっ!!」

 そう言ってシンジはアスカの布団を無理矢理引っ剥がす。

 「あ! ……」 真っ赤

 「え……?」

 そう言ってアスカはシンジの視線の方を向く。アスカは寝ているうちに寝間着の
 ボタンが外れたらしく、下着が露出していた。

 「………………」

 しばらくの沈黙……後。

 あ゛ーーーっ! エッチバカ変態! 信じらんないっ!!

 パチーーーン!!

 哀れシンジ、左頬に立派な手形マークが入ってしまった。

 「アスカがいけないんじゃないか! そんな格好で寝てるから!!」

 「何ですってぇーーーっ!?」

 パチーーーン!!

 哀れシンジ、左右の頬に手形マークが入ってしまった。


 そして二人は学校へ向かう。

 「そう言えば今日、転校生が来るらしいわね」

 「そうだろうね。ここも来年は遷都されて首都になるからね。これからもどんどん
 人が増えると思うよ」

 「どんな人かなぁ……ま、私はシンジ以外の男には興味ないけどね」

 「え? ア、アスカ……」

 「あ……。ほ、ほら! 時間無いから急ぐわよ!」

 アスカは慌てて話題を逸らす。

 「ほらシンジ! 何トロトロしてんのよ! 先に行くわよ!!」

 「あ! アスカ前見て! 前!!

 「え? ……ああぁぁぁぁぁっ!

 どっかーん

 「ア、アスカっ!?」

 アスカは勢い余って電柱に激突して、そのまま気を失ってしまった。

 「アスカ! アスカ! しっかりしてよ! アスカ!!

 しかし、いくら呼んでも叫んでも、アスカは目を覚ます気配は無かった。


 ・
 ・
 ・


 「……アスカ! アスカ!!」

 「ん? ん~……ここは?」

 「あ、アスカ! 何か悪い夢でも見てたの? うなされてたけど」

 「ヒカリ……。あれ? シンジは?」

 「え? シンジって誰?

 「ヒカリ~私相手に冗談はやめてよ」

 「え? シンジなんて名前、私知らないわよ

 「…………」

 「やっぱりアスカ、悪い夢でも見てたのよ。今日はもう休んでた方がいいわ」

 『……じゃあ、今までの事は、全部私の夢? いや、そんな事はないわ。
 シンジもレイも、もちろんこの私も、確かにいるもの

 そう、あなたの心の中に……。


 新世紀エヴァンゲリオン-if-

 <完>


 これは4月1日更新用に作成したものです(^^;


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