『ドキッ!』
風呂上がりのレイは、いつも以上に可愛かった。
なにより、前回の事を思い出し、シンジは顔を赤らめた。
「あ、あやなみ……」
シンジは、沸き上がる欲望を抑えられなくなっていた……。
新世紀エヴァンゲリオン-if-
第二部 Cパート (BLACK その参)
「碇くん……今日は、嬉しかった」
レイも顔を赤らめながら言った。
「綾波が喜んでくれたのなら……僕も嬉しいよ」
シンジも更に顔を赤くして答えた。リビングで、二人は見つめ合っていた。
そして、どちらからとも無く、二人は寄り添っていった。
「あやなみ……」
シンジは語り継ぐ言葉を未だ知らなかった。
「碇くん……」
レイはつぶやき、そっと目を閉じた。
この時、シンジは、レイとキスした事はあるものの、自分からした事の無い事に気付
いた。前にキスした時、レイがいかに勇気を振り絞ったかを思い、レイを愛しいと感
じる気持ちが膨れ上がってきた。(もっとも、あの時のレイは、アスカの真似をした
だけなのだが、シンジはそう思っている。)
そして、そっと口づけをしようとした時、
見る者のいないテレビから、11時のニュースの音楽が流れ始めた。
ハッとするシンジ。沸き出ていた欲望は、一時的ではあるが理性で抑えられた。
そして、レイも不審に思い、目を開いた。
「あっ、もうこんな時間だ! もう寝なきゃ」
シンジが少し顔をそむけて言った。そして、テレビの電源を切り、リビングの照明
を落とした。
「碇くん……女が怖いのね」
……などとレイが言うはずはなかった。(だったら書くなよ)
シンジはレイと一緒に、アスカの部屋まで来た。
「それじゃ、おやすみ」
シンジは、そう言うやいなや、レイに背を向けて自分の部屋に向かった。
シンジは自分の部屋のふすまを開け、室内に入り電気も付けずに、ベッドに腰掛け
た。そして、気を落ち着かせようと思い、SDATを探り当てて、イヤホンをはめよう
とした。
……その時、背後に人の気配を感じて振り向いた。
部屋の前で音がしたかと思うと、ふすまがスルスルと開いた。
「あやなみ……」
そこには、枕を手にしたレイが立っていた。
「ど、どうしたの?」
シンジはイヤホンを外して、レイの方を向いた。
「今夜だけで、いいの。碇くんと一緒にいたい……」
レイが、少し顔を赤らめながら、シンジに頼み込んだ。
「え!? ど、どうして?」 (この期に及んで何を言っとる!)
すると、レイは少しうつむいた。
「ご、ごめんなさい碇くん!」
そう言って、部屋を出ていこうとしたレイの腕を、シンジは掴んだ。
「分かったよ、一緒に寝よう。まだ不安なんだね」
シンジが左手で汗を拭いながら言った。
「ちょっと狭いけど」
シンジは、少しうつむきながらそう言って、ベッドにまくらを二つ並べた。そして、
二人は狭いベッドに並んで横になった。
「それじゃ、おやすみ」
シンジは手を延ばして、照明の電源を切った。
「……碇くん、続き」
レイは、少し微笑みながらシンジの方を向き、そして目を閉じた。
「あやなみ……」 (これで何回目だ? このセリフ)
シンジは体を横に向けて、レイの上に少し覆い被さり、そっと口づけをした。
シンジは唇を離そうとしたが、レイが両腕をシンジの首に回して、しがみついてきた
ので、もう一度優しく口づけをかわした。
その時、自分の左ひじがレイの胸に乗っているのに気づき、慌てて腕を引っ込めた。
レイが、それに気づきクスクス笑い出した。
「ご、ごめん」
シンジもつられて苦笑いをしてしまった。
数分後。
レイは、横のシンジの体温を感じながら、幸せそうに寝入っていた。
その一方シンジはと言うと、寝られる訳が無かった。
『寝なきゃダメだ寝なきゃダメだ寝なきゃダメだ……』
心の中で、数十回は言ったであろうか。
……そして、ようやく寝入りかけようとした時、レイが寝返りを打ち、シンジの方
に寄りかかって来た。
シンジは、ビクッとして目を開いた。目の前にはレイの可愛い寝顔があった。
そして、寝間着の首もとから見える物体に目が行き、心臓の音が高まっていった。
レイは、隣にシンジがいるせいか、不自然な格好で、少し寝苦しそうだった。
シンジは、少し体を起こし、レイを起こさないようにそっと元通りにした。
そして、飽きる事無く、レイの寝顔を見ていた。
……その時。
「碇くん!」
レイが寝言を言った。
シンジは、心臓が止まるかと思った。そして寝言に感謝した。
何故なら、ここで寝言を言われなかったら、この後、レイに何かしたかも知れない
からだった。
シンジは、自分の行動(煩悩)に自信が持てなかった。
「夜がこんなに長いだなんて……」
シンジは、見慣れた天井を見ながらつぶやいた。
<つまずく……もとい……つづく>
おう! ワイや、尾崎や! どうや、まいったか! ゴツイやろ。
鼻血ブーやろ! 加藤が書くんはおとなしゅーて物足りんからな。
もうここまで来たらワイの天下や。文句は言わせへんで!
この次もサービスするで!! 太っ腹や!
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