新世紀エヴァンゲリオン-if-

 第二部 Cパート (BLACK その弐)


 「綾波、ごめん。君がそんなに心を傷めてたなんて知らなかった」

 「でも、もう大丈夫だよ。綾波にそんな寂しい思いはさせないよ!
 だから、迷惑だなんて言うなよ、友達じゃないか」

 シンジは、優しくそう言った。

 「碇くん!」

 シンジの優しい言葉を聞いたレイは、泣きじゃくりながらシンジの胸に飛び込んで
 行った。

 「あやなみ……」

 シンジはレイを優しく抱きとめ、まるで子どもに言い聞かすように、何度も何度も

 「もう大丈夫。綾波は一人なんかじゃないよ……」

 と呟いていた。


 と、その時の事だった!

 ブッ! シンちゃん! レイ!

 二人を目撃したミサトは、思わず口にしたエビチュを吹き出してしまった。

 シンジは、ミサトが入ってきて、すっかり硬直していた。

 「シ、シンちゃん! いくら私とアスカがいないからって……!」

 「ミ、ミサトさん! 違うんです! そんなんじゃないんです」

 ようやく事態を理解したシンジが、必死で弁解する。

 「何よ! まだレイも抱きついたままじゃないの! 弁解の余地は無い
 わよ!」

 ミサトは残ったビールを一気に飲み干した。

 レイはむしろ、なぜミサトが驚いているのか理解できなかったので、シンジが手を
 離すまで、ずっとそのままにしていた。

 「……けど、シンちゃんもなかなかやるわね~

 そう言って、ミサトがからかう。

 「だからそんなんじゃないのに!」

 シンジは頭を抱える。

 この時もレイは、なぜシンジがそんなに否定するのか理解できなかった。


 「……これこれ、こーいう事で、こーなったんです」

 シンジは、ミサトに事情を説明した。

 ミサトは食卓の椅子に座り、二人を交互に見回していた。

 「……要するに、レイはシンちゃんと一緒にいたいのよね?」

 レイは顔を少し赤らめながら、うなづいた。

 「シンちゃんも、レイの事嫌いじゃないのは、私も良く知ってるしぃ~」

 ミサトが頭をかきながら呟いた。

 「よし、こうしましょ! シンちゃんもレイの家に住めばいいのよ!

 「ミ、ミサトさ~ん」

 シンジは、訴えかけるような声でそう呟いた。

 「私はそれでもいい」

 レイは、ますます赤くなりながらそう答えた。

 「冗談よ!」

 レイが本気にしたので、ミサトは笑った。

 「う~~~、困ったわね」

 悩むミサト。

 「……しようがないわね。こうなったら、ここに住む? 四人と一匹で」

 ミサトが笑いながら言った。

 「私の部屋を整理すれば、もう一人ぐらい寝られるわよ!」

 レイは、目を輝かせた。

 シンジは内心少しあせっていたが、嬉しそうなレイを見ると何も言えなかった。

 「じゃ、そーいう事で決定!」

 「今日からあなたも私たちの家族よ! 寂しくなんかないでしょ!」

 ミサトがレイの肩を叩いた。

 「はい! ありがとうございます葛城さん!」

 レイは、満面の笑みを浮かべて喜んでいる。

 「じゃ、明日の日曜日、シンちゃんに私の部屋整理と掃除して貰おうかしら!

 「それと、引越しもシンちゃんに手伝って貰えばいいし。どうせ、荷物あんまり
 無いんでしょう? 何とかなるわよ!」

 ミサトは、笑っていた。

 「じゃぁレイ、今晩はアスカのベッドで寝なさい」

 「はい!」

 レイは元気に答えた。


 「トントン」

 シンジがアスカの部屋のドアをノックする。

 「綾波、お風呂もう入れるから入りなよ」

 「私、後でいい。碇くん先に入って」

 レイは、そう答えた。

 「? ……じゃぁそうするよ。それじゃお先に!」

 シンジは一旦自分の部屋に戻り、着替えを用意し、風呂場に向かった。

 「あやなみ~、上がったよ。ミサトさん今日は入らないそうだから入りなよ。
 タオルはここに掛けとくからね」

 そして、レイは服を脱ぎ、風呂に入った。

 浴槽に首までつかりながら、レイは独り言を言った。

 「さっきまで、碇くんが入ってたお湯……」

 レイは一人顔を赤らめた。もう心の中は碇くんの事で一杯だった。

 20分以上つかったので、レイはすっかりのぼせかかっていた。

 「綾波、大丈夫? 着替えここに置いとくから……」

 そして足音が離れて行った。

 風呂から上がったレイは、下着を身につけ、さっきシンジが置いていったアスカの
 寝間着を、とまどいながらも身につけた。

 レイがようやく風呂場から出たのは、入ってから四十分以上経ってからだった。

 リビングに歩いて行くと、シンジが一人TVを見ていた。

 「あ、上がったの? 長かったね!」

 シンジはそう言って、笑いながら振り向いた。

 『ドキッ!』

 風呂上がりのレイは、いつも以上に可愛かった。

 なにより、前回の事を思い出し、シンジは顔を赤らめた。

 「あ、あやなみ……」

 シンジは、沸き上がる欲望抑えられなくなっていた……


 <つまずく……もとい……つづく>


 おう! ワイや、尾崎や! どうや! BLACK版はゴツイやろ。
 この先はまだまだこんなもんやないで。もう出血大サービスや!
 鼻血出しても知らへんで!


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