新世紀エヴァンゲリオン-if-

 第二部 Cパート (BLACK その壱)


 このBLACKシリーズ(5話完結)は、第二部のBパートを読み終えた尾崎氏が、
 「もー待ってられん!」と、自分の煩悩に任せて作成した超法規的外伝
 (簡単に言えばニセモノ)です。

 従って、この外伝は、-if-の作者の加藤氏とは一切無関係です。


 BLACK版

 原作:尾崎貞夫  構成・編集:ゆさく  読者代表:加藤喜一


 「あ、綾波。どうしたの、こんな時間に?」

 「あ、あの……碇くんに……ちょっと相談したい事があって……」

 「え、僕に? ……じゃ中に入って。今、ミサトさんもアスカもいないから、何も
 遠慮する事ないから」

 「え、二人ともいないの?」

 「うん。ミサトさんは仕事だし、アスカは身体の検査に行ってるから、今は僕一人
 なんだ」

 レイがシンジの家に来るのは久しぶりだった。

 「まぁ、座ってよ。今、お茶でも入れるから」

 シンジは、そう言ってキッチンへ向かった。レイは、シンジに言われた通り、素直に
 食卓の椅子に座った。

 シンジは、紅茶の紙パックを戸棚から出し、2セットのカップに、紙パックを乗せ
 て、ポットのお湯を注いだ。そして、トレイに2セットの紅茶の入ったカップを乗
 せ、食卓に持っていった。

 「はい、どうぞ」

 シンジは、そう言って、紅茶の入ったカップと、砂糖のスティックをレイの前に置
 いた。

 「レモンとミルク、どっちがいい?」

 シンジが話し掛ける。

 「……」

 レイは何かしら考えている様子で、シンジの声が聞こえていない。

 「あ、あの……綾波?」

 「えっ!? な、なに、碇くん?」

 ようやくシンジの声を意識したレイは、慌ててシンジに聞きなおした。

 「レモンとミルク、どっちがいい?」

 「レ、レモン」

 レイは、可愛い声でそう答えた。あ、可愛い声はもともとだから、
 『いつも以上に可愛い声で』に変更しよう。

 「分かった。ちょっと待ってて」

 シンジはキッチンに向かい、冷蔵庫からレモンを取り出し、ペティナイフで輪切りに
 した。

 「はいどうぞ。さめないうちにね」

 シンジは、そう言いながら、小皿に入れていたレモンの輪切りを、スプーンを使って
 レイのカップに入れた。

 『ホント、主夫してるよな~』

 心の中でそう呟くが、もちろん声には出さない。

 シンジも自分のカップにレモンを入れ、砂糖のスティックの封を開け、半分程砂糖を
 入れ、スプーンでかき混ぜた。

 「……それで、僕に相談したい事って何?」

 飲みかけのカップを皿に戻してシンジが言った。

 その言葉を聞いたレイは、手にしていたカップを置いた。しかし、無意識なのか、
 スプーンだけは手に持ち続けていた。

 「碇くん、私、わたし……」

 必死に言葉にしようとするが、なかなか出てこない。ここに来る前に、何度も練習
 していたのだが、やはりシンジを前にして、緊張してしまい、練習の成果が出せな
 かった。

 スプーンを持った右手が、震えている。

 そして、スプーンを皿に置き、レイは決意した。

 「私、何と言っていいか分からないけど、碇くんや惣流さんが遊びに来てくれた後、
 一人残された時、すごく寂しいと思うようになったの。今まで、こんな事思った事
 無かったのに。それで……、どうしようもない事だと分かっているつもりだった
 けど、……私、私は碇くんにいつもそばにいて欲しいの! 一人で部屋にいると、
 取り残されたようで、心が痛いの!」

 言ってしまった後、急に後悔したのか、レイは涙を落とした。

 「ごめんなさい! 迷惑だと分かっているんだけど……」

 レイがうつむいて涙を流していると、シンジがハンカチを差し出した。

 「綾波、ごめん。君がそんなに心を傷めてたなんて知らなかった」

 「でも、もう大丈夫だよ。綾波にそんな寂しい思いはさせないよ!
 だから、迷惑だなんて言うなよ、友達じゃないか」

 シンジは、優しくそう言った。


 ……一方、その頃。

 ガー、ガシャン。

 玄関のドアが閉まる音が響いた。

 「ただいま~。ねぇシンちゃん、頼んでおいたエビチュ買ってきてくれた?」

 ミサトは、そう言って制服のボタンを外しながら、リビングに入って来た。

 「もーいつまでたっても終わりそうになかったから、日向君に後をまかせて、帰って
 きちゃったのよ」

 ミサトは、一直線に冷蔵庫に向かい、冷蔵庫を開けて良く冷えたエビチュを取り出
 し、栓を開け、口にした。

 「シンちゃ~ん、ど~したの~。返事が無いわよ~」

 ミサトは、そう言いながら、食卓の方を見た。

 ブッ!! シンちゃん! レイ!

 思わず口にしたエビチュを吹き出してしまった。

 果して、この二人に一体何が!?


 <つまずく……もとい……つづく>


 おう! ワイや、尾崎や! このBLACK版はワイの煩悩で書いとる
 さかい、いつもの-if-とは違うで!

 加藤ガイ○ックスが何言おうがワイの知ったこっちゃない。

 ワイはワイの考えで突っ走るさかい、期待しいや!


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