「フッフッフッ……完璧な未来が見えてきたわ。待っててね碇さん、
私があの年増二人から救い出してあげるから。フッフッフッフッフッ……」
「はぁ~~~」×2
「ん? どうしたケンスケ? 急に立ち止まったりして」
「ん、ああ。ほら、あそこで高笑いしてる女の子、結構いい線いってるだろ。
売れるじゃないかと思うんで、とりあえず写真に撮っておこうかと思ってね」
「ん……おお、なかなかいい感じだ」
「隣で溜め息ついている二人組もなかなかいいな」
「だろ」
「ケンスケ、気持ちは分かるが、今我々には崇高な目的があるはずだ。
忘れたのか?」
「そうだ。自分一人いい目を見ようとするシンジに神の鉄槌を食らわすのが
我々の使命のはずだ」
「ああ、もちろん分かってるさ。しかし、このネリマワールドは広い上、この人混み
だろ。いくらあの三人が目立つとはいえ、探し出すだけで一苦労だな」
「確かに……。だが我々には多くの同志がいる! 常に携帯で連絡を
取り、確実にシンジを追い詰める!!」
「ああ、そうだったな。おっと、定時連絡の時間だ。他の者の状況を聞くとしよう」
プルル……プルル……プーーー
「ん? おかしい、出ないぞ?」
「こっちも出ない」
「俺のもだ。一体どういう事だ?」
「分からん。作戦ではお互いに連絡を密にしてシンジを追い詰めるはずだった
のに……一体何が起きているんだ?」
同じ頃、ある男のもとに次々と報告が入っていた。
「敵対組織の構成員と思われる人物を三人、観覧車前で捕獲」
「ジェットコースター前にて不審な動きをしている数名を捕獲」
「あからさまに怪しい人物を捕獲」
「とにかく捕獲」
「第一級危険人物のメガネの少年を発見、これより捕獲します」
「ふッ……。これであらかたカタがついたな」
ケンドウの机のモニターにはネリマワールドの地図が映し出され、シンジの動き、
敵対勢力を捕獲した場所、人数などが克明に記録されていた。ちなみに、捕獲された
人物の中にはシンジ達とは全く関係の無い者も数名いたが、そんな事を気にする
ゲンドウではなかった。
「ふッ……素人にしてはなかなか組織だって動いていたようだが、所詮は子供。
我がネルフの精鋭に勝てるはずもないか」
子供相手にそんなもん使うなという常識的な意見もあるが、ゲンドウにはそんな
常識などなかった。
ピーーー
「私だ」
「作戦の第一段階ほぼ終了しました。これより第二段階に入ります」
「うむ、装置の方は問題無いだろうな?」
「ハッ。いつでも狙った場所に雨を降らせる事ができます」
「よし。では目標を例のポイントまで誘導しろ」
「ハッ」 ガチャ
「ふっ ふっ ふっ…… マギによるシミュレーションの結果も良好、今回の作戦
は完璧だな」
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1. シンジ達をネリマリゾートホテルの近くまで誘導する。 2. 雨を降らせる。 3. 雨宿りのためホテルのロビーに入る。 4. 十万人目の客という事で、食事と宿泊をサービスする。 5. 奥手なシンジは宿泊は辞退する。 6. しかしアスカは料理だけでも食べようと言う。 7. その料理に強力な媚薬を入れておく。いかにシンジといえども……。 8. 何かとうるさい冬月には休暇を与えている。 |