第三新東京市立 第壱中学校 2年A組
シンジは週番のため、一人教室に残って週番日誌を付けていた。いつもはトウジと
ケンスケが付き合ってくれるのだが、シンジは、『教室が汚れてるから』と掃除を
始めてしまったため、呆れて先に帰ってしまっていた。
「ふー、やっと終わった」
シンジは日誌を付け終わり、教室を見回してみる。ゴミ一つ落ちていない、きれいな
教室に満足しているようだった。
「は~……またやっちゃったか……どうも汚れてる部屋を見ると掃除してしまう
癖がついたみたいだな……。アスカやミサトさんがだらしなくちらかしているのを
いつも僕が片づけているせいだなきっと……。トウジやケンスケが呆れるのも無理
ないか……。さて、雨も強くなってきたし、僕も帰るとするか。傘持ってきて
良かった」
そうつぶやくと、職員室に週番日誌を返し、靴箱に向かった。
雨が降っているので陸上系のクラブは休みだし、シンジはかなり長く掃除をしていた
ため、もう校内には殆ど生徒が残っていなかった。
多分、自分が最後だろうな……と思い靴箱に行くと、青い髪の少女がぼんやりと
外を見つめていた。
「あれ? 綾波、どうしたの?」
「…………」
「? 綾波?」
「…………まだ私の出番じゃないの……」
「え?」
「…………私の出番は、来週のこの時間……」
「え? じゃあ、この続きは来週って事?」
「……そう」
という事で、この続きは来週 3/18(水) 公開!(予定)