新世紀エヴァンゲリオン-if-

 外伝・拾参 、のち、ときめき(仮題)

 - 先行公開編 -


 第三新東京市立 第壱中学校 2年A組

 シンジは週番のため、一人教室に残って週番日誌を付けていた。いつもはトウジと
 ケンスケが付き合ってくれるのだが、シンジは、『教室が汚れてるから』と掃除を
 始めてしまったため、呆れて先に帰ってしまっていた。

 「ふー、やっと終わった」

 シンジは日誌を付け終わり、教室を見回してみる。ゴミ一つ落ちていない、きれいな
 教室に満足しているようだった。

 「は~……またやっちゃったか……どうも汚れてる部屋を見ると掃除してしまう
 癖がついたみたいだな……。アスカやミサトさんがだらしなくちらかしているのを
 いつも僕が片づけているせいだなきっと……。トウジやケンスケが呆れるのも無理
 ないか……。さて、雨も強くなってきたし、僕も帰るとするか。傘持ってきて
 良かった」

 そうつぶやくと、職員室に週番日誌を返し、靴箱に向かった。

 雨が降っているので陸上系のクラブは休みだし、シンジはかなり長く掃除をしていた
 ため、もう校内には殆ど生徒が残っていなかった。

 多分、自分が最後だろうな……と思い靴箱に行くと、青い髪の少女がぼんやりと
 外を見つめていた。

 「あれ? 綾波、どうしたの?」

 「…………」

 「? 綾波?」

 「…………まだ私の出番じゃないの……」

 「え?」

 「…………私の出番は、来週のこの時間……」

 「え? じゃあ、この続きは来週って事?」

 「……そう」


 という事で、この続きは来週 3/18(水) 公開!(予定)


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