※ 今回の話は、トウジがパイロットに選ばれる少し前の出来事です。
キーンコーンカーンコーン
午前の授業の終了を告げるチャイムが鳴った。
「じゃあ、今回はここまで」
「きりーつ! 礼!」
「さーメシやメシや! 学校で一番楽しい時間や」
「ふーーーん。これが噂の委員長特製の弁当か。いいなートウジは」
「こ、これはやな、イインチョが残りもん捨てるのがもったいないゆーから、ワシが
残飯処理しとるだけや。ただそれだけや」
「ほーーーーーー」×2
「どう見ても残りもんじゃないよな、シンジ?」
「うん。これなんか結構作るのに手間が掛かる料理だよ。どう見ても余りもん
じゃないね」
「う……」
「料理の天才のシンジがここまできっぱりと言い切るんだ。トウジ、もう言い逃れは
できないぞ。さぁ、委員長との間に何があったのか全て白状するんだ。
そうすれば楽になれるぞ」