この話はクリスマスとは何の関係もありません(^^;
トウジとケンスケのある日の会話
「はぁ~~~」
「ん? どないしたんやケンスケ? あ、分かった。また惣流にディスクを取り
上げられたんやな?」
「そうなんだよ、まったく……。最近、特に惣流の検閲が厳しくて、やりにくくて
しようがないよ」
「せやなー、自分の写真よりシンジの写真売った方が怒るしなー」
「ああ、惣流のやつファンクラブの連中と徹底的に仲悪いし……。一枚たりとも
シンジの写真を持たせたくないんだろうね」
「ま、しゃーないな。ケンスケの商売もここまでやな」
「ふっ……そうでもないさ。あんなディスク、欲しいのなら幾らでも持って行け
ばいいさ」
「? えらい自信やな、どういうこっちゃ?」
「ふっ……考えてもみろ、僕がこれまで撮影してきたデータの数を。
ジオン……じゃなく、僕はあと十年は戦える。 (訳:十年は商売できる)
「……どこぞで聞いたセリフやな。せやけど、ええんか? そんな事言うとったら
そのうち惣流に抹殺されるんとちゃうか? ……断末魔のセリフは決まり
やな」
「え?」
「せやから、ケンスケが抹殺される時や。セリフは
『あのネガを現像しておいてくれ!
あのネガは、
いいネガだーーーっ!!』
で決まりやな。安心せえ、墓にはツボ飾ってやる」
「……落ちがないぞ、トウジ」
「しゃーないな、この話はお蔵入りやな」
「今どきの読者はマクベ知らないよなぁ……」
「結局、楽屋オチってやつか? やっと主役の話やと思て張り切っ
とったのに」
「ひょっとして、最初で最後とか……」
「納得いかーーーん!!」
この時の二人の叫び声は、世界中に届いたという……。
<おわり>